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Manufacturing Processこだわりの製造工程

全ての工程をひとつひとつ、人の手で作る。これは本当に大変な作業です。けれども、扱いにくい革をしっかりと見極め、手で確かめながら作ることによって、とても頑丈で、長くお使いいただける上質の革犬具が出来上がるのです。家族の一員のワンちゃんが長く、快適に一緒に暮らせるために出来る限りの手間をかけたい・・・そう思い、私たちは作り続けています。

丸革首輪の製造工程

当工房の丸革は一枚革で造られています。
一枚の革を小さな丸革にするまでには、高い技術と手間を惜しまないこころが必要です。

そうやって、オールハンドメイドでひとつひとつ生みだされていく丸革首輪は手に取ると明らかに他の首輪とは違う何かを感じることができます。
複雑なものを削ぎ落とし、シンプルでスタンダードなものが、こんなにも独創的で温かさを持つのだと。

丸革首輪は、当工房の原点なのです。

製造手順

製造に使用する道具たちはこちらをご覧ください。

  • 1

    革を裁断し、金具を取り付ける部分を型抜きします。

  • 2

    縫い合わせた際に糸が表面にでてこないよう、断ち包丁を使い切れ込みを入れます。

  • 3

    縫い合わせた際に丸くなるように、鉋で軽くアウトラインをとっていきます。

  • 4

    布糊(ふのり)を塗りこみ、縫製前のコバ面を滑らかに整えます。

  • 5

    念入れをおこないます。この捻金(ねんがね)でラインを入れステッチが飛び出さないように加工します。この「念」は飾りだけではなく、革を焼き締めることにより強度もアップすると言われています。

  • 6

    ケビキで切り込みを入れ、ステッチを中に隠すための下準備をします。
    (ステッチが表面に出ないのが特徴です。)

  • 7

    左右対象になるように櫛目で穴をあけていきます。この櫛目は連続した斜めの穴があくように設計されており、縫い上がりがミの字にステッチが入るようになることで穴同士の引裂を防ぎます。

  • 8

    滑り止め効果と糸を乾燥から守るために、麻糸に蜜蝋を塗り込み糸の両端に針をつけて8の字を描くように縫っていきます。鋏台で革半分に折り固定して縫い合わせます。馬具独特の縫い方です。

  • 9

    縫い合わせ後、蒲鉾状になった革を再度アウトラインをとり丸く削っていきます。

  • 10

    布海苔をささらで塗り付けて表面の毛羽を押さえ、専用の角篦を使い縫合部をならします。糸にかかる力が均等になります。

  • 11

    小さな首輪を丁寧に丸くし、形を整えていきます。

  • 12

    金具を取り付けて丸革首輪の完成です。

雑誌にも掲載されました

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